制限改訂が発表されてから早くも2週間が経過しました。
選考会期間も目の前に迫り、調整を急ぐプレイヤーも多いと思います。
さて、康雄CSや来年度の準備に追われて更新ができませんでしたが、新制限について簡単に考察したいと思います。

【新・禁止】
ゴヨウガーディアン
→登場以来2800ラインを作り続けてきた張本人です。素材指定無し、攻守共に十分な能力、攻撃力を十分に活かせるモンスター効果、全てにおいてハイスペックなモンスターです。ブリザード1枚からシンクロ召喚できる点が非常に大きかったのですが、禁止カードに指定されたことで間接的にブリザードが弱体化したことになります。真っ先に思いつく代替カードは大地の騎士ガイアナイトだと思いますが、今後エクシーズが登場するため、必須となるかはわかりません。ただ、2500ラインを越えられる☆6シンクロモンスターとしては評価できます。

大寒波
→全く注目されていなかったこのカードが突如として注目され、しばらく制限カードに指定されていましたが、ついに禁止カードとなりました。発動ターンに魔法罠が発動できるハリケーンよりも、相手のターンで魔法罠の使用・セットを封じる大寒波の方が強力であると判断されたようです。大嵐、大寒波と2枚の全体除去が禁止カードに指定されたことで環境への影響も大きいでしょう。セットが多いデッキに対しては、サイドデッキから邪神の大災害が投入される可能性も高いと考えられます。

マスドライバー
→ガエル1キルをはじめとして1キルのパーツとして利用されていたカードです。イレカエルが禁止となった今では禁止指定するほどのカードではないと思いますが、今後悪用されることを危惧しての禁止指定でしょう。

【制限】
オネスト
→1枚で戦闘補助+バーンの2つの役割を持つ優秀なモンスターです。手札に戻る効果も使い勝手が良く、攻撃後に手札に戻って相手の動きを牽制する等の幅広い動きが可能でした。その汎用性の高さから制限カードに指定されたと考えられます。

ダンディライオン
→デブリダンディをはじめとしたデッキにおいて採用されていたカード。グローアップバルブやスポーアといった☆1チューナーとトークンのシンクロでフォーミュラーシンクロンを簡単に呼び出すことができ、手札補充+相手ターンの行動を制限といった動きが可能でした。ダンディライオンを規制するよりはローンファイアブロッサムを規制するべきと考えていましたが、3/19から召喚・反転召喚・特殊召喚成功時に優先権を行使した起動効果の発動ができなくなるため、こちらに規制をかけたのでしょう。それでもローンファイアブロッサムが強力であることに変わりはありません。

BF-月影のカルート
→BFにおいて必須カードの1枚でしたが、制限指定されたことで大打撃となりました。今までのようなカルートからの動きは見られなくなると思います。代用として収縮が考えられますが、やはりモンスターと魔法、計算時かダメステかという差は非常に大きく、ゴヨウの禁止指定も考慮すると旋風BFの大幅な弱体化は否めません。

月の書
→今回の制限改訂で納得のできない1枚。シンクロ召喚を止める、戦闘補助等、高い汎用性を持ったカードですが、環境を荒らすようなことは何一つしていないはずです。エクシーズ召喚促進のためとも考えられますが、制限指定による影響は大きいでしょう。

六武の門
→六武衆の理不尽な動きを防ぐにはこのカードを制限指定しなければなりません。今後の六武衆の構築としては、シエンのシンクロに特化した型、旧六武衆を採用した罠型の登場が考えられます。いずれにしても、前回のような動きはできませんので、環境の上位に残り続けるのは難しいのではないでしょうか。

【準制限】
カードガンナー
→3枚の墓地肥やし、1900ライン、破壊されると1ドローとアドバンテージの塊です。何故緩和されたのかはわかりませんが、この緩和を上手く利用しない手はないでしょう。墓地BF等、このカードを活用できるデッキにおいては朗報といえます。

大天使クリスティア
→もともとデッキに投入される枚数は2枚であったため、準制限にしたところで何も変わりません。高い能力と効果により、その制圧力は非常に大きいです。代行儀式天使というデッキが最近流行気味のようですが、事故要素満載のため、環境の上位に残るのは難しいと考えられます。

魂を削る死霊
→月の書に続き、今回の制限改訂で納得のできない1枚。死霊によるハンデスが大打撃となるデッキは多く、前回の環境では死霊の一撃がゲーム展開を大きく変えることも多くありました。また、ビートダウン系の1キルを止める1枚にもなっており、環境MVPと言っても過言ではない1枚です。その死霊が緩和されることによる影響は大きく、今後は何の対策も無しにモンスターを召喚せずにエンドする行為は避ける必要があります。守備表示の死霊が越えられずにターン数を稼がれることも多々見かけることになるでしょう。メインデッキから死霊を意識する必要があり、構築にまで影響を与えそうです。先日新制限でのフリーを行ったのですが、死霊をケアできずに大変苦しみました。次元幽閉や神の警告での1:1交換は正直割に合わず、それ以外の対策を考える必要がありそうです。例えば、最近流行気味の墓守においては、暗殺者や末裔、偵察者、くず鉄のかかし等によって十分なケアができていると言えるでしょう。

デブリ・ドラゴン
→デブリダンディのキーパーツとして活躍したカード。カード1枚から☆6~9のドラゴンを簡単に用意でき、黒薔薇によるフィールドリセット、トリシューラ・スクラップによるアドバンテージは非常に強力でした。しかし、準制限ではまだまだ現役といえますので、今後もデブリを活用したデッキは登場すると考えられます。

王家の生け贄
→海外の墓守流行による指定だと考えられます。先行1ターン目から発動できれば強力なピーピングハンデスができるカードです。先行で決められた時の感覚は、番兵、押収、双子悪魔が飛んできた時を思い出させるほどでした。墓守が環境にどの程度食い込んでくるかは未知数ですが、警戒する必要はありそうです。ちなみに海外では、Xセイバーが流行したときのようにサイドにレインが投入されているようです。手札の魔法・罠をセットしてから王家の生贄を発動するため、レインが決まれば相手の場のカードがほとんど吹き飛びます。

オーバーロード・フュージョン
→死霊の緩和によってビートダウンによる1キルが難しくなったためか、規制緩和となりました。サイバードラゴンを軸にしたデッキは強化されたと言えるでしょう。

巨大化
→上に同じく、ビートダウンによる1キルが決まりにくくなったことが原因だと考えられます。

神の警告
→前回の環境の最後ではデッキに2~3枚投入されるのが当たり前となり、奈落よりも優先されていました。今期のはじめでは、奈落2警告2の構築が増えると考えられます。デッキによってはさらに次元幽閉も3投されるのではないでしょうか。

ゴットバードアタック
→BF等においてアドバンテージを生み出す1枚。基本的に2:2交換以上の働きが期待されます。このカードの立ち位置は前環境と変わらなさそうです。

【制限解除】
カオス・ソーサラー
→デブリダンディにおける活躍から制限指定されることも考えられましたが、逆に緩和される結果となりました。ソーサラーが無制限になったので、久しぶりにダークカオスをフリー用に組んでみたいと思います。

終焉の王デミス
→使用率の低さ、優先権に関するルール変更による緩和だと考えられます。

スナイプストーカー
→上に同じ。

氷結界の虎王ドゥローレン
→マスドライバーが禁止指定されたことで、このカード3枚と継承の印による1キルが不可能になったことが原因だと考えられます。

封印の黄金櫃
→2ターン待ってキーパーツをもってくるというのは現在の環境では遅く、やはりでな壺や成金ゴブリンよりも採用率が低いため、緩和されたと考えられます。

スキルドレイン
→効果モンスターを主軸としたデッキが多数存在することから、その抑止力という意味を込めての緩和でしょうか。少なからずスキルドレインを採用したビートダウンは見かけることになりそうです。

血の代償
→使用率の低さから緩和されただけでなく、エクシーズ召喚推進も目的の一つであると考えられます。代償ガジェットは以前のような構築が再びできるようになったと言えるでしょう。ガジェットを並べて戦った方が強いようにも感じますが、エクシーズを有効活用したいのであれば組んでみるのも面白いかもしれません。


以上簡単ですが、制限改訂の考察でした。
やはりゴヨウの禁止、月の書の制限、カードガンナー・死霊の緩和は環境に大きな影響を与えそうです。
優先権に関するルール改正についてですが、もっとも大きな影響を受けるのは、起動効果を持ったシンクロモンスターでしょう。裁きやダムド、ヒュペリオンは多少弱体化はしましたが、以前とほとんど変わらないように感じられました。奈落や警告を残し、しっかりとこれらのカードに打つ必要がありそうですね。
環境のはじめは墓地BF、墓守、HEROあたりが環境の上位になるのでしょうか。ドラグニティは月の書と警告の規制により間接的に強化されているため、ついに上位に向けて動き出したと言えるでしょう。

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